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2012年12月17日 (月)

最期の夜

そのときは予想よりもだいぶ早くやってきた。

13日の朝、大学病院2回目受診の日、フレディは朝ご飯を残した。

退院後は順調に食欲が回復していたので、なんだかいやな気分になった。

それでも元気はあり、病院の待合室でもリラックスして白目をむいて寝ていたとのこと。

私が夕方帰宅すると、まあまあ元気そう。

夜は食欲も普段通り回復し、ごはんの準備をしていると催促する。

朝のことは、たまたまかな、と思う。


翌14日の金曜日。朝まったく食べない。

「時間が早すぎておなかすかないんじゃない?」と夫。

我が家は曜日によって多少食事時間が変わる。

木・金は確かに早い時間に食べてもらうことになる。

元気もまあ普通だし、とりあえずそのまま家を出る。

それでもなんとなく気にかかったので、予定をキャンセルしてお昼過ぎに家に戻る。

部屋に入り、彼のサークルを見ると、数回吐いたあとがある。

昨夜のごはんと、今朝の薬。

フレディは元気なく毛布の上に寝ている。

それなのに毛布はまったく汚れていなかった。吐くときは何度も起き上がったんだね。

今朝に比べて呼吸が荒い。貧血はなさそうだけれど手足が冷たい。

暖房の前に彼を毛布ごと移動する。



なんとなく嫌な感じがする。

けれど今病院へ連れて行ってもいいものか、と迷う。

なんだか病院へたどり着けない気がして。


かかりつけの病院には一応電話を入れて、少し落ち着いたら連れて行くことに。

夫に連絡すると、仕事を切り上げて早めに帰宅。

正直なところ、間に合ってよかったと思ってしまう。


予約時間に病院へ。

聴診、触診とも特に変わったところはなく、念のために血液検査を受ける。

皮肉にもPCVは、11月の初診以来の高値で29.9%あった。

他、CRPが少し上がっているけれど、急変というわけではない。

先生のお話では、お薬のせいで胃腸が荒れている可能性もある、

またはリンパ腫だったりすると・・・



そうだ、フレディは良くなっているようだけれど、それは一部の検査結果だけであって、

確定診断がついていないのだった。

まだ脱水症状は出ていないけれど、いつものお薬のこともあるので、点滴をしてもらう。

明日また来ます、と言って病院を後にする。

でも、明日来られるのかな・・・と思う。


家に戻っても、呼吸の荒さはおさまらない。とはいえ、とりわけ苦しそうでもない。

「とりわけ苦しそうでもない」、という様子がすごく不安になる。

寝る時間になって、外でおしっこは済ますものの、足取りはおぼつかない。

そういえば、ベリーが長く闘病していた時、当時の先生が言ってたな。

「ずっと治療をしていると、その子が「もういいよ」って顔をするらしいんですよ。僕らにはわからないんですが、どうやら飼い主さんにはわかるらしいんです。」

そんな言葉が頭をよぎる。

いつもは1階でクラージュと寝ているフレディを、人間の寝室の、

ベッドの隣で寝かせることにする。寝室にはいつもインギーズがいる。

彼らはそれぞれバリの中で寝ている。フレディが来たことで

騒ぐかなと思ったけれど、そうでもなかった。


0時ごろみんな寝付く。私は少し静かになったフレディの呼吸を聞きながら宿題をする。

2時までは時計を見ていた。けれど、その後寝てしまい、気づいたら3時半だった。

あわててフレディを見ると、もう息をしていなかった・・・



フレディは、少し動いたような跡があった。でも誰も気づかなかった。

狭い部屋なので、何かあればインギーズが黙っていないだろうし、

恐らく私も気づいたと思う。だから苦しまなかったのかなと思う。

それでも起こしてほしかったな。


友達が、

「そばにいたから心地よく逝けたんじゃないかな」

と言ってくれたのがせめてもの救い。




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